Amazonリンク https://www.amazon.co.jp/dp/B09W9B5Q6H/
読んだ理由
- 支援先企業にてWeb3系の案件に携われそうな機会があり、3-4ヶ月前にも「NFTの教科書」を一度読んだ際にわかった気になっていたが、知識が曖昧な認識だったので別の本を用いて知識の埋め合わせをしたかった
- 獲得したい知識・読後イメージ
- Web3を構成する重要な要素技術の洗い出し、概要を掴みたい
- ブロックチェーン技術の進化の簡易的な歴史がわかっている
- 簡易的な用語集がインストールされている
- 業界の主要プレイヤーもしくは主要サービスを把握できている
読んだ感想
目次
- INTRO メタバースやWeb3がバズった本当の理由
- Chapter1 これまでの流れを知ると、Webが行き着くゴールが見えてくる
- Chapter2 メタバースとは何か?
- Chapter3 次世代インターネットWeb3を徹底解説
- Chapter4 メタバースとWeb3が辿り着く未来の姿
- LAST CHAPTER メタバース、Web3の事例から見るビジネスチャンス
- 用語集
- Chapter3までで読書の目的だった要素技術の概念と生まれた背景を把握できた。Chapter4以降は流し読み。2時間弱で読了。
- Web3要素技術、進化の歴史や特徴、どういうイノベーションなのか解説がありわかりやすかった。
- これから先のメタバース・Web3の著者の展望の他、著者のビジネスでの必勝法が紹介などもあり興味深かった。
モバイルゲーム、モバイル動画、VR/AR、ブロックチェーン。
新しい事業をつくる際には、私なりの必勝法というものがあります。
まず3年から5年後に来る市場はどこかというのを見定めて、
次に市場が立ち上がってきたらそこで成功する会社はこういう会社だという仮説を立てて、
最後にファンドを設立してさまざまな会社に投資をしながら、
投資先間で情報共有を徹底して、仮説検証を高速に回していくという戦略です。
國光 宏尚. メタバースとWeb3 (pp. 75-76). Kindle Edition.
↑この必勝法を知れただけでも買って満足。
- (本書のスコープ外)これらの関連技術を使って、具体的に実現する方法(Engineering)は全くイメージが湧いていないので別途キャッチアップする予定。
メモ・引用
ブロックチェーンの過去の変遷を振り返ると、
いまのブロックチェーンは「第4世代」にあたります。
第1世代というのは、ビットコインとそのコピペです。
第2世代はイーサリアムとそのコピペ。
第3世代はイーサリアム上で動くアプリケーションたち。
そして第4世代が、イーサリアムのガチライバルたちです。
國光 宏尚. メタバースとWeb3 (p. 73). Kindle Edition.
↑ざっくりのブロックチェーン技術の潮流がまとまめてくれていて有難い。
この用語集は捗りました。(以下抜粋)
・CeFi(CentralizedFinance)
ある特定の企業や組織への信用を介して行われる従来型の金融サービスの中で暗号資産を取り扱うもののことを指す。
・DAO(DecentralizedAutonomousOrganization)
ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運営される組織のこと。
中央管理者はおらず、参加者同士で管理していく。
また、透明性が高く、誰でもソースを閲覧できることや、誰でも組織に参加できるという特徴がある。
・DApps(DecentralizedApplications)
ブロックチェーン上でソフトウェアを動作させる仕組み「スマートコントラクト」を利用することで実現できるアプリケーション。
・DeFi(DecentralizedFinance)
日本語では「分散型金融」といい、銀行や証券、保険、取引所など旧来の金融機関が担ってきたサービスをブロックチェーンを通じて提供するシステム。
・GameFi
GameとFinanceを合わせた造語。NFTで用いられるブロックチェーン技術を利用して作られたゲームで、NFTゲームと呼ばれることもある。
・NFT(Non-Fungible Token)
ブロックチェーン技術を活用することで、コピーが容易なデジタルデータに対し、
唯一無二な資産価値を付与し、新たな売買市場を生み出す技術
・Uniswap(ユニスワップ)
イーサリアムのブロックチェーン上に存在する、人気の分散型取引所(DEX)。
非営利目的であるため手数料がほとんど発生しない。という特徴がある。
・Web3
國光流シンプルな定義として仮想通貨、暗号資産、ブロックチェーン、クリプトのリブランディング。
・クリプト
P2Pの金融取引とインターネット上のスマートコントラクトを分散化された(非集権的な)方法で容易に行えるように設計されたデジタル資産
國光 宏尚. メタバースとWeb3 (pp. 156-160). Kindle Edition.